デビューの日4 出産

それからも痛みは少しずつ増していきました。

痛みの波の間に、脳内麻薬でウトウトしている時間は
(朝の二度寝的な感じで)本当に気持ちがいいのですが
不思議な事に、
陣痛が始まる2~3秒前に必ずハッと目が覚めるのです。

目が覚めると、
「あ、今から痛くなるんだ…」と絶望的な気分で構える。

その繰り返し。
なにこの拷問。

そんな最中に
「食べれるなら食べて」と出される夕食。

しかもトンカツ。

・・・食えるかッ!(`Д´)

2切れだけ(かなりの気合いと根性で)食べた後、お茶を飲んで
あとは持参したウィダーインゼリーを摂取しました。

しかしその後、少しずつ降りてきた中の人の頭で
膀胱がビリビリ圧迫されているらしく
水分が貯まると陣痛ピーク時の痛みが明らかにパワーアップ。

痛みが引いた時に
ベッドから5歩くらい歩いてトイレに行くわけですが
元々センサーや点滴が装着されてるのと陣痛が来ると痛いのとで
もうえらいこっちゃだったので、
これ以降水分は取るまいと固く決意。

この時、トイレからベッドに戻る時にふと見ると
陣痛促進剤の点滴量が90になっていました。

おかしい…日勤の助産師さんは
「80キープで」と引継ぎしていったはず。

ナカイ「これ90になってるんですけど
    私どっか設定触っちゃいましたかね?」

夜勤の助産師さん
   「ああ、いいのいいのこれで。」

痛みから逃れたい一心の私は
ここで点滴設定量にすら儚い希望を打ち砕かれました。

結局、90のまま最後まで行くんですが
この時がおそらく19時ごろ。

「まだまだ痛さのピークはこんなもんじゃない」
「大丈夫、まだ耐えられる」

と、呼吸を乱さないように必死に堪えていたナカイですが
同時にこの辺からちょこちょこ弱音を吐き始めます。

ナカイ「促進剤って何時まで入れるんですか…?」
助産師「先生がもうやめって言うまで。」

ソウデスカ。。。

いや、耐えられますよ?
まだあと少しは頑張れますけども、別にこれ頑張る必要ないじゃん?

無痛分娩について調べた時に、
麻酔に大きなリスクはない事は把握済みです。

これはそろそろ日本の高度医療の恩恵に与ってもイインジャナイカ。。。

19時半頃、もう無理!と思って
「前に先生が言ってた腕に打つ麻酔ってやつをひとつ、ブスッとヨロシク」
と、なりふり構わず懇願。

和痛分娩に使われる筋肉注射の麻酔。
注射にしてはかなりの痛さだと思うのですが
よりによって陣痛ピーク中に左腕に打たれ、
陣痛のほうが痛すぎて蚊に刺された程度にしか思えない。

ナカイ「これ、どのくらいで効きますかね…?(必死)」
助産師「すぐに効きますよ~30分くらいですかね~」

そうか、この痛みからもあと30分で解放されるのか!

(続く)

某外食企業の人事労務担当。ちょうど中学校で家庭科が男女必修化された世代(逆算禁止)のため、「女性活躍推進」の冷静と情熱の間に存在している。社内で女性社員対応の担当になった2015年に結婚・妊娠・出産。ミラクルラッキーで預け先が見つかり、産後3か月でフルタイム復帰。現在は時短勤務。…と呼ばれているが残業と出張を拒否しているだけで意外と働いている。

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